ホーチミン市の5区はチョロン(Cho Lon)=“大きな市場”と呼ばれるホーチミン市の中華街だ。1970年代後半の反中運動の影響により、かつてよりも華僑の数は減ってしまったが、今でも漢字の看板を掲げた商店が多く建ち並び、熱気溢れるエリア。ベトナムの最大の卸売市場、ビンタイ(Binh Tay)市場がある。ショッピングモール、ギア・アン・ホイ・クアン寺(Nghia An Hoi Quan)、タム・ソン・ホイ・クアン寺(Tam Son Hoi Quan)、ティエン・ハウ(Thien Hau)廟、カン・ヴァン・ナム・ヴィエン(Khanh Van Nam Vien)寺など寺院も数多くもある。ホーチミン市の中心部から、タクシーかバイクタクシーで20分程度。
2区はホーチミン市の中心部から北東に車で20分走ったところにあり、アンフー(An Phu)やタオディエン(Tao Dien)とも呼ばれている。近年、モダンな高級住宅が2区にたくさん造られており、健康志向の在住西洋人コミュニティに人気のエリアだ。かつてはホーチミン市一貧しいエリアとして知られ、いまにも崩れそうなボロボロの建物がある地域をどんどん塗り替えていく真新しい建設現場のコントラストが際立っている。7区は、その地域を開発した企業の名前をとってフーミーフン(Phu My Hung)の呼び名でも親しまれる。7区へはホーチミン市の中心部から南に向かって、タクシーで15分程度。舗装された広い道路、スムーズな交通、立ち並ぶ高層マンション、とホーチミン市のダウンタウンと比べるとさながら別世界が広がる。モダンなショップやレストランもどんどん増加中だ。ベトナム人富裕層と、韓国人をはじめとする在住外国人が数多く住んでいる。