サイゴン/ホーチミン	 Vietnam

プレミア芸術 で サイゴン/ホーチミン

  • ゼン・ギャラリー

    ホーチミン市にある現代アートギャラリー「ゼン・ギャラリー/Zen Gallery」では年に6回の展覧会を開催。最もすばらしいベトナム人の現代アーティストたちを厳選して紹介する。アーティストはダオ・M・チー(Dao M.Tri)やレ・ゴック・リン(Le Ngoc Linh)、レ・キン・タイ(Le Kinh Tai)、グエン・タン(Nguyen Than)、グエン・Q.・ビン(Nguyen Q. Vinh)、キム・チ(Kim Chi)など。ホーチミン市の現代アートシーンのメインキャストを知りたいなら、「ゼン・ギャラリー」を訪れよう。

  • ギャラリー・クイン

    ホーチミンの最新アートシーンは「ギャラリー・クイン/Galerie Quynh」でチェック。ベトナムの重要なアーティストや、海外アーティストの作品を紹介するアートギャラリーとして世界的に有名だ。市の外れある賑やかなマーケットに近い、古い工場をリノベーション。ドローイングから彫刻、写真、ビデオやインスタレーションまで、展示作品の表現媒体は多岐にわたる。「ギャラリー・クイン」は2000年にベトナム系アメリカ人で、美術評論家のクイン・ファム(Quynh Pham)とブリット・ロバート・チアンキ(Brit Robert Cianchi)が立ち上げたベトナムのアートシーンに関するウェブサイトがはじまり。ギャラリーは2003年にホーチミン市にオープンした。「ギャラリー・クイン」は最先端のアートギャラリーであるとともに、ホーチミン市およびベトナムにおけるプロフェッショナルのアートスペースとしての役割も目指している。ギャラリーでは、アーティストのトークイベントを開催したり、英語やベトナム語によるテキストなども発行して、アート教育にも努めている。常に厳正な審査を行っており、一方的な売り込みなどは対応していない。

  • クレイグ・トーマス・ギャラリー

    「クレイグ・トーマス・ギャラリー/Craig Thomas Gallery」は、ディレクターのクレイグ・トーマス(Craic Thomas)氏が手がける、ベトナム現代アートを扱うギャラリー。2009年のオープン以来、オーナーの長きにわたるベトナムアートシーンへの関わり、ベトナム人アーティストやキュレーター、収集家とのつながりによって進化をとげてきた。同ギャラリーでは多くのベトナム人若手アーティストたちに作品を見てもらうチャンスを与えることで、ホーチミンに確固たるアートシーンが出来ることを目指している。メインのギャラリーは1区にあり、2区にも展示スペースを設けている。滞在中にベトナムのアート作品をひとつは手に入れたい。

  • 伝統工芸

    ホーチミン市の職人たちが作る華麗な工芸作品には漆器や木版画のほか、シルクペインティング、刺しゅう、カリグラフィーがある。かつてはカリグラフィーには漢字が用いられていたが、今日では詩や民謡、未来の幸運の願いをローマン体で描いている。漆塗りの技術は、かつては謎に包まれており、職人の一族だけが先祖代々受け継いでいた。中国の支配下にあった時代には、ベトナムの職人たちは学んだばかりの中国の技術を昔からある工芸や陶芸に適用した。アートにおけるフランスの影響は19世紀に現れ、おびただしい数のベトナム現代芸術が誕生した。現代のベトナム人アーティストたちは、シルクや漆など伝統的な技法とフランスのテクニックを組み合わせ、東洋と西洋のユニークな融合が生みだしている。今日ベトナムの伝統工芸品は、ホーチミン市内の多くのショップやギャラリーで購入できる。

  • XQ

    高級刺しゅう絵画専門店「XQ」。伝統的なベトナムの生活風景を描いた刺しゅう絵はプレシャスなプレゼントにぴったり。ベトナムのライフスタイル、色彩、カルチャーが、卓越したクラフツマンシップによって生き生きと表現されている。その作品は、ぜひ自分の目でみて確かめてほしい。「XQ」ではベトナムの手刺しゅうを販売するだけでなく、同社で働くホーチミン市をはじめベトナム中の2000人を越える女性たちを訓練しサポートする。「XQ」はハノイ、フエ、ホイアン、ダナン、ニャチャン、ダラットのほか、海外にも店舗がある。

  • 漆芸術

    美術館の展示品からホリデーオーナメントまで、ベトナムほど漆芸術が盛んで、種類豊富なところはない。フランス統治時代の1930年にフランスの漆絵教室が開かれてからは、ベトナムの漆絵は伝統的なアジアのスタイルと、西洋のスタイルを融合したテクニックへと発展した。ホーチミン市の美術博物館や、街中にあるたくさんのショップやギャラリーでは、素晴らしい漆の作品が展示してある。ベトナムの漆芸術の歴史は古く、2000年以上もの昔、ドンソン(Dong Son)文化の時代、ベトナム人たちはすでに生の漆から役に立つものを作りだす術を知っていた。絵で装飾され、漆でコーティングされた調度品や儀式用の道具がベトナム北部の古い墓から数多く発掘されている。リー(Ly)王朝より以前から、漆は宮殿や、集会場、寺、パゴダ、霊廟などの飾り付けに使用されてきた。漆の技術は常に秘密とされ、漆職人の一族で父から子へと代々受け継いだ。アーティストのトラン・ヴァン・カン(Tran Van Can)や、ファム・ハウ(Pham Hau)、グエン・ジア・トリ(Nguyen Gia Tri)などが漆の技巧を発展させたパイオニアたちだ。ほかの世代のアーティストでは、グエン・サン(Nguyen Sang)、グエン・トゥ・ギエム(Nguyen Tu Nghiem)、レ・コック・ロック(Le Quoc Loc)、シ・ゴック(Sy Ngoc)などがベトナムの漆芸術に功績を残している。漆芸術を鑑賞するために、ホーチミン市の美術博物館はぜひ訪れてみよう。

  • 現代アート事情

    ホーチミン市にはアートギャラリーが無数にあるが、コピー商品やレプリカが氾濫しているため本当の掘り出し物を見つけるのは難しい。それでもホーチミン市のアンダーグラウンドのアートシーンは、今でも素晴らしい作品を低価格で手に入れられる機会をコレクターに与えてくれる。ホーチミン市のアートスペースはまだまだ少ないが、その状況は改善している。ベトナムの検閲は緩和されつつあるが現代アートが政府の管理を免れているわけではない。言うまでもなく、アートをとりまく環境は貧しく、資金援助はまれである。それでも、ホーチミン市は創造的なアイデアで刺激的な作品を生み出すアーティスト達に恵まれている。展覧会は各ギャラリーで不定期に行われるのでぜひ直接問い合わせてみよう。

  • カウボン・アート・スタジオ

    ホーチミン市郊外にある油絵専門のアートスタジオ「カウボン・アート・スタジオ/Cau Vong Art Studio」。写真や、デザインのアイデア、スケッチを持ち込むとキャンバスや家具、そのほかの素材に自由に描いてくれる。1996年にホーチミン市で4人の画家チームでスタートしたスタジオは、現在では20人近くのアーティストを抱え海外のクライアントに向けてビジネスを展開している。ローランド・ルノー(Roland Renaud)氏、彼の妻のチューン・ティー・ゴック・オアン(Truong Thi Ngoc Oanh)、アートスクール出身のフランス人アシスタントのバプティスト・トレトン(Baptiste Treton)の3人がスタジオを経営する。